人生に少なくない影響を与えるのが、家の住み替えです。
重要なことだからこそ失敗しないように、注意点をしっかりと押さえておく必要があります。
しかし、「具体的にはどのようなポイントに注意すべきなのか曖昧で困っている」という方も多いのではないでしょうか。
最初の注意点として、売り先行と買い先行の違いを押さえ、その後に他の注意点を確認していきましょう。

□売り先行と買い先行とは？

＊売り先行について

売り先行では、新しい家を買うよりも先に、今住んでいる家を売ります。
売却を先に済ませることで、新しい家を買うための資金をつくれるので、購入や新生活についての現実的な計画を立てられます。
また、二重ローンの状態を回避できることも魅力的です。
そのため、ローンが残っている方や資金不足に困っている方に向いています。

ただ、売却から購入までに時間が空いてしまうと、仮住まいで過ごすことになります。
この場合、仮住まいの費用や引っ越しを2回する手間が生まれてしまうので、注意が必要です。

＊買い先行について

買い先行では売り先行とは逆に、新しい家の購入を優先します。
時間をかけて新しい家を探せることや、仮住まいが必要ないことがメリットです。
ただし、ローンが残っていると、二重ローンになってしまいます。
そのため、ローンを全て返した方に向いています。

□住み替え成功のために注意すべき点

1.　住み替え先の資産価値を吟味する

自分に適していないと感じたときに損失をあまり出さずに売れるように、住み替え先は資産価値の高い家を選びましょう。
どれだけ事前に考えても、実際に数ヶ月住んでみないと分からないこともあります。
気に入らなかったときに住み替えられるように、資産価値の高さを重視して選びましょう。

2.　ゆとりのある計画を立てる

住み替えには、建設会社や不動産会社、金融機関、役所など、色々な組織が関係するため、予定通りに進行することは稀です。
本来必要ない出費や手間が生まれないように、ゆとりのある計画を立てましょう。

3.　バランスの取れた資金計画を立てる

頭金や返済期間のバランスによっては、今は問題なくても、将来の負担が大きくなることがあります。
病気や怪我のリスクを考えながら、十分注意して資金計画を立てましょう。

□まとめ

現実的な計画を立てられる点が魅力的な売り先行は、仮住まいの期間が生まれる可能性に注意が必要です。
一方、時間をかけて新しい家を選べる買い先行には、二重ローンの懸念があります。
これらを踏まえながら、住み替え先の資産価値を吟味したり、資金計画に気を付けたりしましょう。
そうすることで、今回の住み替えや次の住み替えが上手くいく可能性が上昇するのです。