住宅ローンを抱えながらも、将来のライフプラン変更や資金調達のために家の売却を検討している方もいるのではないでしょうか。
ローンが残っている状態での売却は、不安や疑問も多く、なかなか踏み出せない方も多いと思います。

この記事では、ローン中の家の売却に必要な知識をご紹介します。

□ローン中の家を売るための基礎知識

ローン中の家を売却する場合、まず確認しなければならないのは、住宅ローンの完済です。
売却代金でローンを完済できるのか、それともオーバーローンなのか、アンダーローンなのかを把握することが重要になります。

1: ローン完済が必須

ローン中の家を売却するには、ローンの完済が必須です。

抵当権という、ローンを担保とした権利が設定されているため、返済が滞ると金融機関は家を競売にかけ、資金を回収する権利を持ちます。
抵当権がついたままでは、買い手を見つけるのが困難になるため、売却前に完済し、抵当権を抹消することが不可欠です。

2: 売却費用と手数料

売却にかかる費用と手数料についても、事前に把握しておきましょう。
不動産会社への仲介手数料、登記費用、税金など、さまざまな費用が発生します。
これらの費用は売却価格から差し引かれるため、売却代金からローンの完済額と諸費用を差し引いた金額が、実際に手元に残る金額です。

3: 売却価格の調査

家の売却価格を正確に把握することも重要です。
不動産会社に査定を依頼し、現在の市場価値を調べましょう。

特に一戸建ては、マンションと比べて個別性が高いため、エリアの特性や物件の条件によって価格が大きく変わる可能性があります。

□オーバーローン中の家を売る方法とポイント

売却価格がローン残債を下回るオーバーローンの場合は、売却が難しいと感じるかもしれません。
しかし、適切な方法と戦略を用いれば、オーバーローンでも売却できる可能性はあります。

1: 不動産会社との交渉

オーバーローンの場合は、不動産会社との交渉が重要です。
売却価格や諸費用の交渉、買い手探しなど、経験豊富な不動産会社にサポートしてもらうことで、有利な条件で売却できる可能性があります。

2: リフォームによる価値向上

リフォームによって家の価値を高めることで、売却価格を引き上げることが期待できます。
ただし、リフォーム費用も考慮し、費用対効果をしっかりと見極めることが重要です。

3: 住み替えローンの活用

住み替えローンの活用も一つの選択肢です。

住み替えローンは、現在の住宅ローンの残債と新居の購入資金をまとめて借りられるローンです。
オーバーローン解消のために、住み替えローンを利用し、新しい住宅を購入するケースもあります。

□まとめ

ローン中の家の売却は、ローンの完済や売却費用、売却価格など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
オーバーローンの場合は、不動産会社との交渉やリフォーム、住み替えローンなどの方法を活用することで、売却の可能性を広げられます。
売却を検討されている方は、まずは当社にご相談ください。