不動産を売却する際、「買取」と「仲介」どちらがよいのか悩む方は多いのではないでしょうか。
本記事では、それぞれの仕組みやメリット・デメリットについてわかりやすく解説し、どちらがご自身に適しているか判断するためのポイントをご紹介します。

不動産「買取」のメリット・デメリット

買取のメリット

不動産買取とは、不動産会社が直接買い取る方法です。
買取のメリットには次のようなものがあります。

1:売却期間が短い

不動産会社が査定後、価格が合意されれば契約を進めるため、短期間で売却が完了します。
特に急いで資金を準備したい場合に有効です。

2:価格の早期決定

売却価格が早く決まるため、次の住まいへの資金計画が立てやすく、次の不動産購入にも迅速に対応できます。

3:内覧や広告が不要

内覧対応や広告掲載がないため、近所に売却を知られる心配がなく、スケジュール調整の手間も不要です。

4:契約不適合責任が不要

物件に不具合があった場合、買取では売主の責任が免除されることが多いため、引き渡し後のトラブルが軽減されます。

5:仲介手数料がかからない

買取では仲介手数料が発生せず、売却の費用を抑えることが可能です。

買取のデメリット

一方で、デメリットも確認しておきましょう。

1:売却価格が低くなりがち

買取価格は市場価格の6～8割程度になることが多く、高額での売却を希望する場合には向いていません。

2:買取が難しい物件もある

再建築不可や極度に老朽化した物件など、条件によっては買取が難しい場合もあります。

不動産「仲介」の特徴とメリット・デメリット

仲介のメリット

仲介とは、不動産会社を介して購入希望者に売却する方法です。
仲介のメリットには以下の点があります。

1:市場価格での売却が期待できる

一般市場に出すため、高額での売却を目指しやすく、売却価格重視の方に適しています。

2:多くの買主候補と交渉が可能

広範囲に物件情報が発信されるため、より多くの買主候補と出会えるチャンスが広がります。

仲介のデメリット

一方で、仲介には次のようなデメリットもあります。

1:売却までの期間が長い場合もある

不特定多数に物件を紹介するため、売却までに時間がかかる場合があり、売主と買主の交渉も必要です。

2:内覧対応や広告掲載が必要

内覧や広告により近隣に売却が伝わる可能性があります。
また、物件を見せるために準備する手間がかかります。

3:仲介手数料が発生する

仲介会社に依頼するため、手数料が必要です。
売却金額の3％+6万円といった手数料を負担するため、費用の面で注意が必要です。

まとめ

不動産買取と仲介には、それぞれの特性とメリット・デメリットがあります。
早期売却や周囲への秘密保持を重視する場合は買取が適しており、できるだけ高額での売却を希望する場合には仲介が向いています。
買取と仲介の違いを理解し、売却の目的に応じて適切な方法を選択しましょう。