不動産売却を検討していて、できるだけ早く現金化したいと考えているみなさん。
「不動産買取は安くて損するんじゃないか…」
そう思っていませんか。
確かに、不動産買取は市場価格よりも安く売却されるケースが多いです。
しかし、安ければ安いで、実はメリットもあるんです。
今回は、不動産買取が安い理由と、安くても売却すべきケースを紹介します。
不動産買取のメリットとデメリットを知って、最適な売却方法を選択しましょう。
□不動産買取が安い理由とは?
不動産買取は、市場価格よりも安く設定されることが多いですが、その理由は一体何なのでしょうか。
不動産買取が安い理由を3つ紹介します。
1: 瑕疵やトラブルがあるままの買取
不動産買取は、「現状渡し」と呼ばれるように、物件の瑕疵やトラブルがあっても、そのままの状態で購入するケースが多いです。
つまり、雨漏りや設備の故障など、売主が隠していた問題があっても、買取業者はそのまま買い取らなければならないリスクを負うわけです。
このリスクを考慮し、買取価格は低く設定される傾向があります。
2: 不動産会社はリフォームして売却
買取業者は、購入した物件をリフォームしたり、リノベーションしたりして、より高く売却しようとします。
そのため、物件の状態に応じて、リフォーム費用や解体費用などのコストが掛かるため、買取価格は低く設定される傾向があります。
3: 不動産の取得や売却の諸経費
不動産の取得や売却には、税金や登記費用などの諸経費が発生します。
これらの費用は、買取業者も負担するため、買取価格に反映されることになります。
□買取を利用すべきケースとは?
不動産買取は安く売却されることが多いですが、具体的にどのようなケースで不動産買取が有効なのか説明します。
まず最初にあげられるのは、できるだけ早く不動産を売却したい場合です。
不動産買取は、仲介のように買い手を探す必要がないため、スピーディーに売却できます。
早ければ数日~1週間程度で現金化できるケースもあり、急いで資金が必要な方にとって大きなメリットです。
次に、近所に売却を知られたくない場合です。
仲介の場合、物件情報を公開することで、近所の人に売却を知られてしまう可能性があります。
しかし、不動産買取は、買い手が特定されていないため、近所に売却を知られることなく、売却を進められます。
プライバシーを重視する方にとって、有効な手段です。
また、契約不適合責任などを負いたくない場合も買取が良いです。
仲介の場合、売却後に物件に瑕疵が見つかった場合、売主は契約不適合責任を負う可能性があります。
しかし、不動産買取の場合、買取業者が物件の状態を把握した上で買い取るので、売主は契約不適合責任を負うことはありません。
築年数が古く、瑕疵が多い物件を売却する際には、不動産買取がおすすめです。
□まとめ
今回は、不動産買取の安い理由と、安くても売却すべきケースについて紹介しました。
不動産買取は、市場価格よりも安く売却されることが多いですが、早く現金化したい、近所に売却を知られたくない、契約不適合責任などを負いたくないというニーズを持つ方には、有効な手段です。
ご自身の状況に合わせて、メリットとデメリットを比較検討し、最適な売却方法を選択しましょう。